社会福祉法人 全国スモンの会

スモンの会とは

種をまき、それが芽生え、やがて天をつくような大樹となり、その木陰で生き物たちが集い、そこからまた新しい生命が誕生していく。私たちが自ら立ちあがり活動し、目ざしていることとなんと似ていることでしょう。

原因不明、伝染、奇病と言われ、社会から疎外されたスモン患者が力を合せて全国スモンの会を結成したのは昭和44年11月26日。スモンの原因究明はむずかしく、解明は早くて10年、迷宮入りとなる恐れさえもあるという、悲観的予測もなされていた頃でした。全国のスモン患者の熱い期待をうけスタートした私たちの道。しかしそれは平坦なものではありませんでした。患者自身によるスモン隠し、資金的問題、また中傷や誹謗、そして組織の分裂という事態さえも発生しました。こうした困難の中、私たちの運動はちいさいけれど、一歩一歩確かな歩みを続け、ついに自立福祉論へのステップとも言える運動方針を確立していきました。そして昭和47年にはついにキノホルム原因説が公表され、私たちの運動に新しいエネルギーが注ぎ込まれたのです。もう私たちの力をおし止めることはできません。スモン訴訟は私たちが“和解”を選択したことで一挙に解決にむかったのです。

全国スモンの会が目的とした社会的対策は自立福祉論として結実し、曙光園となって育っていきます。この曙光園が、さらに大きく育ち、他の難病者にも勇気と希望を与え、だれもが幸をわかち合えるようにするためにこれからも力を合わせて進みましょう。

未来は私たちのものであることを確信して……。