全国スモンの会

理事長メッセージ

「さらなる信頼を得るために」

社会福祉法人 全国スモンの会

理事長 相良眞紀子

 2008(平成20)年に、当法人の理事長に就任してから、7年が過ぎようとしています。就任当初は紆余曲折がありましたが、ようやく当法人も職員一同が目標、目的に向かい、足並みも揃うようになってまいりました。それぞれのセクションが、誰のために、何のために、仕事をしていくのか、そしてどこに向かっていくべきかを、個々によく考えて、仕事をするようになりつつあります。また職員それぞれが、スキルアップのための研修の受講を積極的に希望するなど、専門資格を取得するための研鑽を積む必要性と大切さを各自自覚するようになってまいりました。現在、各職員が集中力を高めて、日々の業務に向かっている姿勢を、時として頼もしく、心から感謝をしております。当法人も引き続き、職員に対して、法人の求めることや、法人の進むべき道を、毎日の朝礼や職員会議、各ミーティング、そして法人の定期刊行物「曙光」などを通じて、発信してまいります。
 特に「曙光」については、初代会長 相良丰光が病に倒れたことにより、通巻421号を最後に休刊しておりましたが、現在編集担当理事をお願いしております和田知可志理事長代行のご尽力により、2010(平成22)年の復刊以降、現在まで一度も欠かすことなく季刊誌として発行できております。和田知可志理事長代行のなみなみならぬご支援、そして編集担当者の働きに感謝するばかりです。現在の「曙光」は、質の高い福祉をめざした情報提供を目的に、障害者福祉や福祉関連医療等の最新情報を毎号特集掲載しています。最新号である通巻441号(2015年7月1日号)からは、「驥尾に付す(きびにふす)」といたしまして、社会福祉の先達の方々に学ぶ連載を開始いたしました。第1回目は、江戸から明治への激動期に我が国の児童福祉・救護事業のさきがけとなる社会福祉事業を立ち上げた、瓜生イワ(うりゅう・いわ、通称 岩子)さんを取り上げています。(「曙光」につきまして、ご興味のおありの方は法人本部のホームページ、「曙光」の項目をご覧くださいませ。)

 昨今、社会福祉法人の一部理事による私物化や利益誘導などのニュースや、規制改革会議などの報道がマスコミによって流れ、社会福祉法人は社会からの厳しい視線を受けているように聞いています。このような動向の中、2013年8月6日にとりまとめられた「社会保障制度改革国民会議報告書」には、「特に、社会福祉法人については、経営の合理化・近代化が必要であり、大規模化や複数法人の連携を推進していく必要がある。また、非課税扱いをされているにふさわしい国家や地域への貢献が求められており、低所得者の住まいや生活支援などに、積極的に取り組んでいくことが求められている。」という文言が記載されています。「社会貢献活動の義務」、また「非課税法人に見合った社会貢献活動」が、求められているということです。社会が求める福祉サービスは障害の内容により、また組織的にも日々変化しています。当法人も、それぞれに、またその時々に見合う福祉サービスを提供できるよう、変化に柔軟に対応していかなければなりません。国・地域社会から、求められ、期待されている社会の動向が、たとえばそれが「地域移行」であれば、それに創意工夫をして、適応させていく必要があります。

 初代会長相良丰光は、1976(昭和51)年10月2日(土)の世界日報紙掲載「私の提言」において、このような趣旨の主張を述べています。
――スモン訴訟の原告患者たちが手にできることになった賠償金は、もちろんスモン患者自身の損害賠償金に他ならない。しかし、この賠償金の一部を、スモン訴訟解決後の(当時1万5千人ともいわれていた)スモン患者の救済のため、ひいては他の難病患者の福祉に寄与する方向に、スモン患者の原告自らが理解を持って出資しあうことで、その具現化を図る。これこそが、スモン訴訟の意義を全うすることであり、全国スモンの会の課せられた使命である。――
 当時から、スモン以外の生きづらさ(障害、難病、…)を持つ方々にも、その想いを寄せていたということです。その後、「全国スモンの会」の使命は、自立福祉論のもと具現化した「曙光園」として結実しました。当時曙光園は障害者にとっての福祉サービスを必要とする人たちの生活の場であり、また障害の克服と自立と更生のための専門機関として設立されました。現在の曙光園は、現行の障害者総合支援法のもと、スモン以外の障害をお持ちの方にもご利用の門戸が開かれております。曙光園の提供しておりますサービスやご利用のご希望などについて、詳しくは曙光園のホームページの各コンテンツをご覧いただきますよう、お願いいたします。

 初代会長 相良丰光が曙光園を開所した時に掲げた言葉は「信頼と団結」でした。この言葉を今一度、一同で深く噛み締めたいと思っております。そして「あなたも 私も ともに 幸せになる」精神と「一人はみんなのために、みんなは一人のために」をモットーにした、法人組織の強化と職員の資質の向上を目標に掲げたく思います。私たちは今後も「ご利用者とご家族を支える法人」として、国・地域社会に信頼され、期待され、求められる法人を目指してまいります。

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